社長への就任にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。
平成12年10月1日をもって代表取締役に就任したわけですが、私に与えられた使命は、言うまでも無く技術を追求し、堅牢で強固な山田製作所作ることです。
そして社員やその家族を守り、最後に社会に貢献することと思っています。
皆さんも感じているとおり、日本の金属加工業界は大きな選択を迫られています。かつては、世界一を誇った加工技術や精度も、長引く円高や不況、新興国の台頭などでこの地位が脅かされ、たくさんのメーカーやこれらを支えてきた街工場が苦しみ、もがいています。
この厳しい社会に向き合い、向かい風を追い風とするためには社員皆さんの協力は欠かせません。私は企業価値を高め、より強固な会社としていくために、基礎になる3つの強化をこれから進めていきたいと思っています。
まず一つ目は、取引先からの信頼の確保です。これを確かなものにするために社員全体の技術力を上げ、部品精度の向上をめざしたいと思います。そして、いっそう求められる納期管理やコストに答えながら、より収益性の高い企業になるように進めていきたいと思います。
二つ目は事業領域の選択や進出です。市場は常に変化しており、お客様のニーズも多様化しております。昨日まで製造していた商品も今日には必要なく、これまで我々が進めてきた事業も将来には無くなる事も考えられます。変化の大きい時代に対して、お客様のニーズに細やかに対応するような取り組みを進めて参りたいと思います。
三つ目は人であります。社員全員が生き生きとして働くことが出来る職場環境を作り、提供できるかは、社長としての重要な指名の一つであると考えております。企業は組織ですので、個人では出来ない大きな成果を出し達成感を共有できる舞台であると思います。社員が情報や方針を共有し、個々の目標に対して成果をあげ、企業価値の実感を持つ事が本当の意味の企業価値の向上と思います。
最後に社員一人一人がやるべき事を自覚し、会社として進むべき方向を示し、
この舵取りを担う決意を、新たに社長としてスタートを切ることと致します。
皆様のご支援をお願い申し上げます。